髭太花潜

蝶や甲虫に関する採集記みたいなのを書こうとおもっています

2021 下半期 part1

前回のつづき

7月

6月の最終週から7月の初旬にかけてQ州へ。

狙いはO裏銀豹紋だったりゼフだったり。

図鑑で見て憧れだった種が草原を優雅に飛ぶ様は圧巻で、煩雑とした日常を忘れさせ、まさに夢見心地だった。

ゼフに関してはハヤシやダイセンが採れた。ハヤシは関東のより大きくメスのA斑が発達していた希ガス

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2週目は関東で初めてのネキ採集へ。

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タンナサワフタギやブナを見て回る修行は、モミ恐怖症を罹患している自分にとってはそこまで苦なものではなかった。

3週目は某所で某蝶を。2021年で最も感動し、大学に入ってから本格的に昆虫採集を始めた自分にとって、その集大成と言っても過言ではないものだった。

8月

一週目はこれに行った。

その数日後くらいにムモンアカとオオゴマへ。

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ムモンアカもこんな写真しかなくオオゴマにいたっては写真すら撮ってなかった。自分の中の流儀として、写真をSNSやネット空間にあげる場合はなるべく生体写真にするように心がけているためか、2021年は蝶の写真があまりない。昔は手で摘んで翅表が見えるようにして写真を撮っていたけど、あれってトロフィーハンティングみが強いというか、56しているっていうのをかなり意識させられるので今ではやらなくなってしまった。

中旬は房総で暴走()

ベーツとカワラハンミョウを採りに行ったけど、前者は撃沈、後者はたくさんいた。ベーツ探しはマムシだらけだし、ハンミョウ探しは灼熱の砂浜を延々と歩かされてマジで地獄。ベーツは今度リベンジしたいなあ。

 

9月

D.イコクコガネを採りに某所へ。

1年生の時に斬魄刀(スコップ)片手にクソまみれになって以来なのでおよそ3年ぶりの糞虫採集だったが、その時教わった要領通りにやったらまあまあの数が採れた。ただ、長角型は少なく、誰かに掘られたあともたくさんあったので、採集圧かかってんやろなあって。あと時期的には8月後半が良さげかも。

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翌週は再びQ州へ。
ワンツ狙いで行ったらめっちゃいた。

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10月

なんかこっから洞窟採集にハマり始める。

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また書くのが億劫になってきたのでここまで。

気が向いたら続きを書くかもしれへんわ、紹介すんのやめとくわ、確信がないわ。

 

りょうは

大学4年にもなると、これまで行った遠征をふと思い出す場面が多々ある。振り返ると、昆虫中心の遠征ばかりしてきたものの、昆虫以外の生き物も副産物として多くみれた気がする。中でもりょうはとは度々縁があり、例えば・・・。

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クロイワトカゲモドキ

サークル合宿の宴会後、酔い心地かつ徒歩でポイントまで向かって見つけた個体。コ○ナの影響でサークル合宿(死語)に行ったのはこれで最後となってしまったが、今となってはもう一度いきたいと思うほど貴重な経験だったと感じる。

 

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イシカワガエル

今思うとピントも合ってないし下手くそ極まりない写真やな(しみじみ)

このときはレンズキットでついてきたやつに、内蔵ストロボで撮っていた希ガス

そんなこと言ったら上のクロイワもそうなんだけど、やっぱり被写体が小さすぎてこの時のレンズでは限界があったみたい。

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イワサキセダカヘビ

春の西表にて発見した個体。このときはあんまり両爬に詳しくなかったのだが(今も詳しくないが・・・)、八重山でもかなり珍しいヘビらしい。イワサキと名のつくヘビは他にもイワサキワモンベニヘビがおり、某クワガタがこの島に発生するころ、たまにクワガタ屋が見つけてたりする。

正直、日本産のコブラ科のヘビは1匹も見たことがないので、いつかは全種を見てみたいなあなんて。

っていうかこのときカメラを持っていかなかったことが本当に悔やまれる。

 

今回はここまで。また気が向いたら更新します。

8月は高原へ。

6月ぶりの再会である本種。前回会った姫たちとは別亜種であり、西日本の個体群より分布は狭い。ただ個体密度は高く、他の虫屋に聞いた話だとゆうに3桁は超えるくらいにはいるらしい。

ちなみに、こいつはたまたま見つけた交尾個体。

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眼状紋の出現パターンは西日本の個体群とは異なり、こちらは眼が小さく、また白帯も太く地色が明るい印象を受けた。残るは愛知、静岡、岐阜、広島の4県で、前ふたつは採集禁止、岐阜と広島は来年に期待。

今年は本種と何かと縁があったが、これも一重に人との縁があったからこそであり、今年は自分によくしてくださる方への感謝の気持ちを改めて再確認する年でもあった。

 

2021 上半期

さらっと上半期の振り返りをば。

 

3月

s活により忙殺されていたが、唯一、近場の丹沢にギフを採集に。採集者が多く、中には2週間前からほぼ毎日来てる方もおり、この種の人気の高さとある種の狂気を感じた。

 

4月

s活の合間を縫って長野や愛知に出動した。

長野はオオシモフリを見に行っただけなのだが、例の場所の個体数の多さには毎回驚かされる。

愛知はかねてよりお世話になっているKさんに案内していただき、無事にギフを採集することができた。いつも行く新潟産とは違い黒っぽくとても魅力的だった。(ただし写真は撮り忘れ・・・)

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5月

s活(以下略

バンドと雲月狙いで信州と飛騨へ。

バンドは見事採集できたが、後者に関してはnull。初めて行ったがお作法を学ぶことができたので来年は必ず採集したい所存。

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6月

ここら辺から色々落ち着いてきたので各地へ採集に。

姫日陰狙いで西進するにあたり、1人では心細いので名古屋の虫屋さんを誘った。姫に関して、2人とも満足のいく個体数を確保でき、また彼の誘いでキマルリやヒロオビミドリなども採集することができた。私的にはokymの姫が目星をつけていたところにちゃんといたのが感動的だった。

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中旬は、学友の帰省に便乗して某県へ。

1~2日目はアオゴミしか落ちず、3日目に思い切って場所を変えたことで、ついに湿地帯の重戦車を手中に収めることができた。4度目のトライで漸く手に入れたこの虫、コップに入っている姿を見たときは感動のあまり五体投地しそうになった。ちなみに、1回目は2020年3月、2回目:2020年8月、3回目:2020年11月、4回目2021年6月という具合である。1&3回目は堀り、2回目はコップでトライしたが、前者は割れども割れども出逢えず、2回目に関しては大雨でコップが水没、とまあ散々な目に合わされてきたわけだ。しつこいようだが、本当に採集できて喜び一入、今年一番感動した採集ランキング上位3位に入るのは間違いない。

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 6月は他にも採集に繰り出したが、書くのが面倒臭くなってきたので本稿では割愛させていただく。

 

下半期分も気が向いたら更新するかもしれませんorz

 

では!

武蔵

 

2/14


最高気温19℃、二月としてはかなり暖かいこの日。
Tamazon Riv.に春を求めて出動してきました。

 

狙いはフユシャクシーズンの後半戦に出現するあいつ。
そう、fcgrtgedskです。

 

実は一昨年と去年もこのポイントには来ていたのですが、一昨年はオスのスレ1、去年は台風などの影響でポイントが壊滅と辛酸を舐めさせられたので、一念発起でこのポイントに三度訪れた次第なのです。

 

今回もバカの一つ覚えのように昨年と同じポイントに向かいます。
ポイントに到着後1時間くらい歩いたでしょうか。一向に現れる気配がありません。

 

2月の中旬なので時期が早かったのではと考えましたが、そもそもこのポイントに来た理由として、、、 

  • TwitterにTamazon流域で例のアレを採集している人がいた
  • その人が採集しているポイントがこのポイントとドンピシャだった
  • 茨城でも発生が確認されていたから

これでいないってことはないやろ・・・

ということでここで対岸に移動します。橋を渡りつつ対岸の方を眺めると明らかに白いネット持った虫屋が。

 

~数分後~

見事1頭目をネットイン!

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 こちらは1分に2~3匹のペースで飛来します。さっきの場所はなんだったのだろうか・・・

気分を良くして採集していると、道端でしゃがみこんで何かを撮影している人を発見。

話を伺うとどうやらペアを見つけた様子。

 

不躾ながらメスを探すコツなどをお伺いし、それだけでなくなんとそのかたのご厚意で一緒に探してもらえることに。

 

その方もどうやら蝶屋さんのようで、蝶談議に花を咲かせていると、目の前で旋回するオスを発見。

 

オスがちゃんと着地するのを待っているとなんと目の前でメスと合体!

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興奮のあまりややピンボケ感を否めないものとなってしまいましたが証拠写真として・・・

上述のように蝶屋の方と一緒に探していたのですが、僕が発見したということでメスもいただくことに。ペアを発見できたのはほぼほぼその方のお力添えによるものが大きいのですが持ち帰らせていただきました。

その後も採集を続行しますが、14時くらいになり切り上げ帰路につきました。

 

最後に、案内&一緒に捜索してくださったhmrnさん、現地でお会いした方々にこの場を借りて御礼申し上げます。ありがとうございました!

 

 

 

余談

多分これが2021年上半期最後の採集になると思うよう沁みるわ。だんだらやkmtk、bnmnkrsと採りたい蝶だらけなのに、出動できないのはマジで精神に堪えます。s活で精神破壊されていたら二度とブログは更新しません。いや更新するかもしれへんわ、紹介すんのやめとくわ、確信がないわ。

おまけ

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北陸


6/22

お久しぶりです

また前の話ですが、北陸の有名産地でゼフを摘んできました

結論を先に述べると目標のものは採集できなかったのですが、とても勉強になったので文章としてブログに残しておこうと思います

6/21

10時くらいに起床

天気予報を確認すると以前から行きたかったところが

晴れ予報になっていたので、急いで新幹線を予約し北陸に向かいました

この記事を書きながら冷静に考えると当時の私の金銭感覚に不安を覚えるのですが、、、国から10万貰ったし多少はね(池沼)

 

さて本題に戻りますが、現地に到着したのは午後3時くらい

レンタカーを借りてポイントに向かいます

ポイントについた頃には15時をすぎており、緑系のゼフは少し厳しそう

初日からかなりグダグダなんですけど、ポイントの林道を歩いているとウラクロがこれでもかというくらい飛んでいました

人生で初めて乱舞という言葉が見合うほどのゼフの大群をみて、興奮しながらひたすらウラクロを採集しました

流石に飽きたのと日没がかなり迫ってきていたので、山をあとにし1日目を終えました

 

6/23

4時くらいに起きて急いでポイントに向かいます。

ポイントについたのは朝の5時半になるかならないかの時間だったと思います

なんとポイントにはすでにカメラマンが脚立を置いて陣取っていましたorz

 

仕方ないので、他の場所に生えているブナを叩きます

ブナと言ったのでお気付きだと思いますが、狙いはフジミドリです

ちょうどいいのでここで遠征の目標をいうとヒサマツフジ。この二大巨頭です

如何せん大学生歴=採集歴の私にとってこの2種を落とすのは難しく、ブナをしばきますがなかなかフジミドリは採集できません

 

カメラマンは仲間を呼んだ!って感じでカメラマンが増えてきたので、ポイントから少し離れ下の方でアイノとウラクロを摘んでいると、地元の採集家と出会い、話をしていくうちになんと案内してもらえることになりました・・・(本当にありがとうございます!!)

その人にどんな木を叩けばいいか、どこがアツいかなどをレクチャーしてもらいながら、なんとかフジのメスやエゾを採集することができました

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フジミドリ♀

結局ヒサマツはその案内してくださった方が採集され、惜しくもヒサマツには敗北を喫しました

来年こそは必ずフジのオスを採集することを誓い、遠征は幕を閉じました

    

最後にこの場を借りてポイント情報を教えてくださったOBの方、案内してくださった現地の方に御礼申し上げます。

 

甲斐 Part2

5/17

お久しぶりです

少し前の話になりますが、カミキリ&水生昆虫屋の後輩を連れて、森の妖精に会ってきました

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ftsjktbirhnkmkrっていう、ちょっと珍しい奴です

芍薬をホストとしており、全ステージを通してそれに依存します

芍薬は山全体に咲いていますが、低標高帯(1100m)ではあまり開花しておらず、唯一日当たりの良い場所で咲いている状況でした

1275m付近の斜面で山芍薬が群生かつ開花している場所があり、3分に1匹は飛んできました

 

まあ、たまには甲虫も良いかなと思うそんな1日でした